鍼治療に行くたびに、麻痺が少しずつ回復していくのがわかりました。(顔面神経麻痺)

私が初めて先生のところを訪ねたのは、ハント病症候群と診断されてから3週間目でした。
いちばんマヒがひどいときは、筋電図検査で18%、顔面神経スコアは6点でした。

途中病院を変えたのですが、
先生からは「マヒが回復するのに1年かかり、後遺症も残るかもしれない」
と言われていました。

症状としては、
まぶたが閉じない、口の中をゆすげない、
食べ物が食べづらく、口の中に食べ物が残る、
汁物を飲むときは、汁が口からこぼれる、ストローで飲めない。
見た目も口元が正常側に引っ張られるように歪んでいました。

私が一番つらかったことは、笑えなくなってしまったことでした。
笑うと片側に強く引っ張られるので、顔がものすごく歪んでしまうのです。
プレドニンの副作用も手伝って、絶望的な思いで、毎日を過ごしていました。

そんなとき、顔面麻痺について調べたところ、鍼治療が有効だと知りました。
病院の先生に鍼治療を受けたいと相談しましたが、
反対されたので、先生に内緒で鍼治療を受けることに。
「マヒが少しでも良くなるなら」とわらにもすがる思いだったのです。

明日香ハリニックに電話をすると、
「不安もあるでしょうかから、一度話を聞きに来てください」と言ってくださいました。
その時に鍼治療に対する不安を全部伺いし、先生は1つずつ丁寧に説明をしてくれました。
そして半泣きでつらい思いを吐露する私に「大丈夫ですよ。治りますよ」と。

この時の先生の言葉は、私にとって、とても優しく心強いものでした。

それから週2回、鍼治療に通うことに。
初めての経験なので、とても緊張していたのを今でも覚えていますが、
鍼治療に行くたびに、麻痺が少しずつ回復していくのがわかりました。

動かなかったまぶたが少しずつ動くようになり、
少しずつ口元が動くようになり、少しずつ頬が上がるようになり、
少しずつ表情がつくれるようになったのです。
行くたびに少しずつ、でもその変化は顕著にわかりました。

鍼治療を始めて1ヶ月後、病院に受診したところ、
顔面神経スコアは厳しく評価して35点、
筋電図検査は100%という結果が!
この日が最後の受診となりました。

実は私が初めて明日香ハリニックを訪ねた日に、先生から
「どのくらいの期間で治したいですか?」と聞かれました。
私は「1ヶ月後に病院を受診するので、その時の検査で少しでもいい数値を出したい」と答えました。

そして1ヶ月後、顔面麻痺だった事に誰も気づかないほど、きれいに治ったのです。
先生には本当に感謝しています。何より、また笑えるようになって嬉しい。
顔面麻痺で悩まれている方、鍼治療を迷っている方、
一度思い切って、先生に電話してみてください。
私にとって先生に出会えたことは、本当に人生の幸運でした。
先生、ありがとうございました。

最後に、この体験記が少しでも悩まれている方の希望になったら、と思います。

投稿日時:2015年02月28日

カテゴリー:ブログ ,顔面神経麻痺 ,顔面神経麻痺の症例

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