顔面神経麻痺

顔面神経麻痺の症例

患者さんの声

顔面神経麻痺の原因

末梢性顔面神経麻痺・ベル麻痺(80%)

末梢性顔面神経麻痺・ハント症候群(10%)

顔面神経麻痺の症状

顔面部の主症状・顔面神経麻痺評価

その他の症状

顔面神経麻痺の鍼灸治療法

東洋医学では、顔面神経麻痺が起こる原因として、外部からの刺激が顔面の経絡に働くことにより気血が調和せず、経筋が滋養されなくなることにより弛緩してしまい、収縮しなくなるために起こるものと考えられています。

顔面神経の治療方法は、まず第一に顔面頬部の血流の流れをよくする事です。鍼灸治療は血行を良くし、表情筋のこわばりを防ぐのに効果的です。治療により顔面神経の炎症や腫れを抑えます。鍼治療により、顔面を支配する交感神経をブロックし、血管が拡張し顔面神経の血流が増加します。これにより顔面神経麻痺の治療を促します。

顔面麻痺発症より2週間以内に鍼灸治療を開始すれば、80%以上麻痺は、ほぼ改善します。しかし、麻痺神経や筋肉の機能が完全に回復するには、時間がかかります。根気よく鍼灸治療を続けることが必要です。

80%の症例では3週間から4週間で症状の改善が見られますが、病変部位によりますが後遺症が残ることもあります。顔面神経麻痺の大部分(80%)を占めるベル麻痺の予後は、比較的良好で、全体の50%から80%は完治します。

早期に鍼灸治療を行えば、単純ヘルペスウイルスが原因の場合は90%の方が治癒し、水泡帯状疱疹ウイルスでは50~60%の方が治癒すると報告されています。

治った方の10%が反復性や交替性(逆側の麻痺が起こります)の再発性の顔面麻痺が起こります。末梢神経の顔面神経麻痺は比較的簡単に治ることが多いのですが、再発を繰り返すと顔面神経の変性が進み、回復が困難になります。

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